茶園と柿の木

 早いものでもう師走に入りました。

幣茶園では、寒い冬を乗り越えるために秋肥料をたっぷり与えています。

茶園の横には柿の木やミカンの木も植えています。

近年、カラスが餌を求めて山から下りてきて、まず茶園に与えたニシンの魚肥料を食べた後、デザートにせっかく実った柿の実をほとんど突いて食べられてしまっていました。(カラスは賢い。。)

しかし今年はカラスが少なく例年以上に柿がたくさん採れ、お得意様に配ることができるくらいでした。

しかし、なぜカラスが減少したのか??

考えられることは、カラス山に餌が足りているのか、それとも何か自然現象の前兆なのか。。。。

詳しいことは分かりませんが、茶園と柿の木を荒らされないですむので嬉しいのですが、少し不安です。



 話が少しずれますが、茶園と柿の木が関係する話を一つ。。
我々茶農家では「雀の葉隠れ」という言葉を使います。
新茶が採れる5月より少し前に、茶園にヨシズと藁で覆いをします。その覆いを被せるバロメーターに使う言葉です。

茶と柿の木は生育スピードが似ており、柿の木に雀が止まって、葉っぱで少し雀が見え隠れするくらいの葉の大きさになったら、ヨシズ覆いを始めます。そして雀が完全に隠れるくらい葉が大きくなったら、よしずの上から藁を振ります。柿の木の葉っぱが、茶園覆いをするバロメータになっているのです。


いよいよ寒さが本格的になって参りました。紅葉も今週で見ごろが終りだそうです。
写真は平等院鳳凰堂の紅葉です。